低身長の子ども用の薬ってあるの?
そもそも「薬」はお医者さんで処方されるもの
基本的なことですが、低身長の薬は、お医者さんで処方されるものです。
ちなみに、現在低身長となっている子ども向けで主流になっている薬は、飲み薬ではなく、自宅での在宅注射になります。
成長に必要な「成長ホルモン」を直接注射することによって成長ホルモンの分泌を促し、低身長状態の解消を目指すんですね。
成長ホルモン、大事ですよ^^
なぜ飲み薬じゃなくて注射?
なぜ飲み薬ではなくて、注射かと言うと、成長ホルモンは鼻や口の粘膜からはほとんど吸収されないからです。(分子の粒が約2万2000というやや大きな蛋白です)
そもそも成長ホルモンが身長を伸ばすことに効くためには、血中の成長ホルモン濃度を上げることが必要になります。
つまり、ある程度の量が必要です。
飲み薬に比べて注射の方が、直接血管に入っていきます。
ですから濃度が上がりやすく、効きやすいという特徴があるんですね。
ただし、先ほども書いたようにお医者さんの診断がないと治療はスタートできません。
「成長ホルモン分泌不全性低身長症」などの診断結果が必要になります。
よほどの場合ではないと保険が効かず自費負担となってしまいます。
成長ホルモン治療の自己負担は高額になります。具体的には月に10万円を超え、年間120万円以上にもなることもあります。
薬と似ているもの:成長ホルモンのサプリメントがあります
お医者さんで処方される薬や注射とは違い、一般に販売されているものもあります。
それが成長ホルモンのサプリメント。
サプリメントとは、栄養補助食品で、食品の一種で、ご家庭で自由に買うことができます。
子どもの低身長を解決するサプリメントは、「成長ホルモンの分泌を促進する」と宣伝しているものが多いです。
そもそもサプリメントは、子どもの毎日の食事を補助する事が目的ですから、子どもの体にも負担が少ないというメリットがありますね
薬にありがちな副作用など怖いことが起きないことは+ポイントです^^
ですから、ご飯をしっかりと食べるという習慣を継続して、さらにサプリをプラスしていけば、「ぼく、おっきくなりたいから飲む」と子どももすすんで摂取するようになるでしょう。
唯一、サプリメントの問題点があるとすれば、口から摂取した成長ホルモンは胃で消化されてしまう可能性があり、全身に回らない可能性があることです。
一般の食べ物と同じくサプリメントにも質が高く、効果が高いものと質が低いものがあると考えた方がいいですね。
ちまたで有名な物は、成長ホルモン分泌刺激試験の薬として使われているアルギニンです。もし気になる人は調べてみるといいでしょう。
サプリメントには安い物から高い物から色々なものがありますからまずは「低身長サプリ」でスマホ検索して色々と調べてみるといいですよ〜。
薬と似ているもの:成長ホルモンのスプレー
もう一つ低身長の薬と似ているものがあります。
それが成長ホルモンを含むスプレーです。
スプレーは、鼻や舌の下から摂取するタイプです。
ちょうどノドのイガイガを治す「ノドぬーるスプレー」や花粉症や鼻炎のシュッと鼻に吹き入れるスプレータイプをイメージすればいいかな。
薬やサプリとは違い、口ではなく、「粘膜から吸収されるので効果的!」とホームページでは宣伝されているものが多いです。
ただし、仮にスプレーで粘膜から、吸収されたとしても、実際に血液中の濃度を注射レベルに上げる為には、ある程度の量が必要になります。(ここはサプリと同じですね)
そうしますと、家庭で負担するスプレーの費用が、最終的にかなり高くなる可能性がありますね。成長ホルモンスプレーは1つ1万円前後で1か月ほど使えるものが目安です。
また、もう一つ気になるところが、食事を軽視することになるのではないかという点です。
これは重要な視点です。
身長を伸ばすためには、毎日のバランスの取れた食事の摂取が欠かせません。
「口から摂取する」という事が子どもに及ぼす影響は大きいんですね。
「自分が頑張って食べたから大きくなれた!」という小さい成功体験が何より大切。
その経験が早い段階にあるからこそ、食事を大切に考え、小学校、中学校と良い状態で成長期を向かえる事ができるのです。
これってとっても大切な視点ですから、ぜひ覚えておいて下さいね。
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