低身長は遺伝が原因ではありません!それよりも…

 

低身長は遺伝というより家庭環境が大きい

子どもが身長を伸ばすにはバランスの取れた食事が大切になります。

しかし、栄養のバランスが崩れている子どもが多い現状が発生していますね。

特に朝食を食べない子どもが増えていますし、また1週間のうちに数日しか食べない不定期な子どももいます。

これは母親の影響が大きいと言われていて、母親が朝食を食べないと子どもも食べない傾向が生まれますから。

ちなみに平均身長が世界一のオランダでは、栄養管理を低年齢から徹底しているそうです。

また、身長を伸ばすには質の良い睡眠が欠かせません。

しかし、現代の日本の子どもは、慢性的に睡眠不足です。

子どもが夜型になってしまう原因は、両親の生活リズム、特に父親の影響があると言われています。

さらに、親の働きすぎによるストレスが子どもに影響しているという指摘もあります。子供にかかわる時間が、他の欧米諸国と比較して少ない可能性も指摘されています。

これを「愛情遮断症候群」と言って、親などから精神的・身体的な虐待を受けて育ったために、身長が伸びないケースも報告されています。

日本の子どもは早熟?だから身長が伸びきらない

また良く言われる事ですが、日本人の子どもは、世界で最も早熟です。

日本人の子どもは欧米人の子どもよりも、早く大人になってしまい、その結果、早く身長の伸びが止まってしまうのです。
思春期が早く来てしまうのが理由です。

日本の男の子の精通(初めての射精)の年令を1970年代生まれの男性について調査したところ、平均が12歳10カ月でした。

これは、欧米の男性と比べて1年程度、早いことが分かりました。

男子の精通年令をまとめてみると、日本(12才10ヶ月)、ドイツ(14才1ヶ月)、デンマーク(13才5ヶ月)、アメリカ(14才)となっています。

また女子の初潮の年齢は12才6か月ですが、これも先進国の中では最も早く、欧米の子供より約6か月早くなっています。
この6か月の差が、欧米との身長差の1つの原因になっていると考える事ができますね。

同じ民族であっても、低身長になる子もいれば、高身長になる子もいる

でも実はこれは日本人だから、アメリカ人だから、という事ではないとも言えます。

同じ民族でも違っている場合もあるのです。

アメリカで行われた調査によると、同じ民族なのに平均身長に大きな違いがあるケースが報告されています。

アジアの一部の地域の人々の身長を調査したところ、経済状況で困窮しているような人々は、同じ民族でも身長が低くなってしまいます。

つまり、同じ民族でも栄養が取れているかどうかで変わってくると言えるのです。

また、2008年アメリカ大統領選のニュースで、ジョン・マケイン大統領候補が「北朝鮮に住んでいる人と、韓国に住んでいる人では、同じ民族であるにもかかわらず、平均身長が7cm以上違う」という内容の発言がありました。

やはり家庭環境の差が身長に影響しているようですね。

私たち、日本人は、欧米の人と言うと、全員背が高いと思いがちですが、そうとも言い切れません。

オハイオ州立大学のリチャード・ステッケル教授は、「アメリカ人の平均身長も徐々に低くなっている」という報告をしています。

原因は、食生活の変化にあります。

4人に1人が肥満という肥満大国アメリカでは、ジャンクフードを食べる頻度が他の国よりも高く、微量栄養素が不足している可能性が考えられているからです。

日本人だから、アメリカ人だから、ではなくて、家庭単位で身長は変わってくる事が言えそうですね。

双子なのに身長が違う

双子と言えば、声も同じ、顔も同じ、遺伝子も同じ…ですから身長も同じ!となりそうなものですがそうとも言い切れません。

例えば、両親のもとを離れて暮らした双子の兄は、両親の愛情を充分に受けることができず、そのことがストレスになって成長ホルモンの分泌が悪くなったりするそうです。

成長期の双子の兄弟の兄が家庭の事情で、一時期両親と別居をしなければならないことになり、2年間両親から離れて施設で過ごした。その環境が、両親と過ごした時間が、身長に影響していると言えますね。

2人とも運動と食事の面では大差はなかったそうですからいかに家庭環境が大事かということがわかります。

双子でも一卵性双子は遺伝的には同じなはすです。

しかし、双子が高齢になると1人は白髪、もう1人は黒髪を保っているなど老化の度合いに差が出てくるケースもあります。

老化に関連する遺伝子の働き具合が、生活環境によって変わってくる可能性があると言われています。

双子ですら身長が違うということは、身長と環境の関係というのは無視できませんね。

ちょっと難しいかもしれませんが2008/2/6日経新聞にこんな記事が紹介されています。

「大阪大学が高齢の一卵性双生児の遺伝子を比べて生活環境と老化の関係を調べる研究を始める」と発表がありました。早川教授は、約30年前から1万2000組の双子を追跡調査し、生活習慣病に関わるライフスタイルなどについて研究。一卵性双生児はゲノム(全遺伝情報)が基本的に同じですが、双子でも老け方が違うのは生活環境によって老化を抑制する遺伝子の働き方が異なるためである可能性があるとのこと。(阪大、高齢双子の遺伝子比較・老化と生活環境を研究 2008/2/6日経新聞 抜粋)

遺伝子が同じの双子でも違う、民族でも違う、性別でも違う…。

どうやら子どもの身長を考える時に、「●●だから高い!」「●●だから低い!」というのはすべて疑ってかかった方がいいかもしれませんね。

身長は伸びる!と思い、その可能性を探った方が良さそうですね。

 -知っておいて欲しい話