低身長の検査について

 

身長が伸びるためには、成長ホルモンの分泌が大事

身長が伸びるメカニズムをまとめてみます。

身長が伸びるのは骨が伸びること、そして骨が伸びるには骨端線(成長線)という部分が伸びる必要があります。

成長ホルモンがソフトメジンCという物質を生み出す骨端線に働きかけることで骨が縦方向に伸びていきます。

骨端線は、ある年齢に達すると固まってしまい、その後は何をしても基本的に身長は伸びません。

骨端線が固まる前に、身長の伸びが止まる前に、対応する事が大事になってきます。

また、平均身長からの差が大きくならないうちに検査しましょう。

目安として、成長ホルモン分泌不全による低身長が明らかになってくるのは、3~4歳過ぎです。

低身長の検査をする場合は、早めに受ける事が大切です。遅れるとチャンスを逃しやすくなってしまいますので。

低身長の検査は、成長ホルモンの分泌が正常か否か調べることが目的です

多くの低身長(低身長全体の95%)は体質的な体質性低身長や親の遺伝による家族性低身長、また原因不明の突発性低身長で、病気ではありません。

検査をして低身長という病気に該当する場合は5%に過ぎないんですね。ですからほとんどの低身長は、病気ではなくて、特徴ということなんですね。

ちなみに低身長の専門医は、一般的には「小児内分泌科」「内分泌内科」がありますが、検査といっても子どもが泣きわめくツライものではありませんのでご安心下さい。

1回で終わる場合もありますが、成長ホルモンの分泌具合まで詳しく調べる場合は、最低2回の受信が必要です。

1回の検査ごとに最低2時間かかります。

では次に具体的な検査の流れをまとめてみましょう。

低身長の検査(1回目)初診

①問診・・・生まれたときの状況、これまでの病気、薬剤の使用歴など成長障害に関連する情報はないかお医者さんが訪ねます。

②成長曲線・・・母子健康手帳や保育園・幼稚園、学校の身体測定記録より成長曲線を作成します。もしお持ちの場合は、成長の記録はぜひ持参して下さい。

③身体計測・・・身長、体重の測定

④身体所見・・・子どもの体の作りを診察します。

⑤血液検査・・・一般検査、ホルモン検査、IGF-Ⅰ、尿検査、手のレントゲン検査、染色体検査(必要な場合)

※手のレントゲン検査は、骨年齢を測定するために行われます。骨年齢が若いほど成長する余力があります。手の骨は数が多く、1枚のレントゲン写真で多数の骨が評価でき、しかも撮影が容易で、全身への被曝も最小限にすむという利点があります。

検査の結果は1ヶ月以内に判明します。

低身長の検査(2回目)について

初診(1回目)の検査結果から総合判定して、成長ホルモン分泌不完全性低身長の疑いが無い場合は、年1〜2回の外来フォローをすることで次の検査には進みません。

成長ホルモン分泌不完全性低身長症などの疑いがある場合は、成長ホルモンなどの精密検査が必要になります。

2回目の検査に進む場合は、

1.成長率が低い
2.骨年齢が実際の年齢に比べてかなり若い
3.IGF-Ⅰが低い

という3つに該当する場合です。

この場合に、成長ホルモンなどの精密検査を行います。成長ホルモン分泌刺激試験(負荷試験)、頭部MRIなどを行います。

低身長の検査の費用はどれくらい?

2回目の成長ホルモンの詳しい検査までした場合、2回の受診で、健康保険を使って、合計約15,000円の自己負担となります。

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